SNSで再評価!織田裕二「世界陸上」放送バズり名シーンTOP10

織田裕二は1997年から2022年までTBS系「世界陸上」のメインキャスターを務め、熱い実況と独特の名言で視聴者を魅了してきました。近年、そんな織田裕二の伝説的な放送シーンがSNSで再評価され、Twitter(現X)やYouTube、TikTokなどで大きな話題となっています。

そこで今回は、織田裕二が出演・司会を務めた「世界陸上」放送で、SNS時代にバズった名シーンTOP10をランキング形式でまとめます。選定基準は「視聴者の反響が大きかったこと」。発言・リアクション・感動シーン・珍場面など様々な角度から、視聴者がSNSで熱狂した場面を振り返ってみましょう。

第10位:「霊長類なめんな!」(2013年 モスクワ大会)

状況説明

2013年モスクワ大会、男子短距離種目で驚異的な走りが飛び出した際に、織田裕二が興奮のあまり放った一言です。当時ウサイン・ボルト選手ら人類最速のスプリンターたちが世界記録級の激走を見せ、その圧倒的なパフォーマンスに織田さんのテンションも最高潮に。スタジオで思わず霊長類なめんな!と叫び、人間(=霊長類)の潜在力の凄さを叫ぶ形になりました。

SNSで話題になった理由

この発言は放送当時は一部視聴者を驚かせましたが、後になって陸上ファンの間で「織田語録」の筆頭として語り継がれることに。SNSでは霊長類最強の男・ボルトに向けた熱すぎる名言」「織田裕二の本気の叫びが最高!」といった声が上がり、織田さんの陸上競技への熱い思いが感じられる名シーンとして再評価されています。

名言メモ

織田さん自身このフレーズについて公言したことはありませんが、ファンの間では「人類代表・織田裕二が発した魂の叫び」としてネタ的にも楽しまれています。

第9位:「アニメのラムちゃんを思い出すなぁ……」(2015年 北京大会)

状況説明

2015年北京大会の女子100m決勝での一幕です。優勝候補のジャマイカ代表シェリー=アン・フレーザー=プライス選手が鮮やかな緑色の髪で登場した際、織田裕二さんが放送中に思わず漏らしたコメントがこちら。アニメのラムちゃんを思い出すなぁ……と、緑の髪と言えばと人気漫画『うる星やつら』のヒロイン・ラムちゃんに例えるユニークな発言でした。

SNSで話題になった理由

この発言に対し、リアルタイムで視聴していた視聴者たちは「織田裕二がまさかのラムちゃん発言!?」と大盛り上がり。Twitter上では「ラムちゃんて!発想が昭和(笑)」「織田裕二の例えが斜め上すぎて吹いた」とツッコミが殺到しました。若い世代には意外だったようで、「ラムちゃんって誰?とググった」という声も散見されるほど。後日ネットニュースでも「思わず飛び出した迷コメント」として紹介され、織田さんのサービス精神(?)がSNS時代に再び脚光を浴びました。

名言メ

突飛なようでいて選手へのリスペクトも込めたこの一言。織田さんのお茶目さが垣間見えるシーンとして愛されています。

第8位:「ゲイが来た!ゲイが来たぞ!ゲイだぁ!!!」(2007年 大阪大会)

状況説明

2007年大阪大会、男子短距離の花形である100m決勝やリレーで登場したタイソン・ゲイ選手に興奮した織田裕二さんが思わず連呼したシーンです。タイソン・ゲイは当時世界最速クラスのスプリンター。大阪大会でもアメリカ代表として出場し、圧巻の走りで観客を沸かせました。その瞬間、織田さんはスタジオでゲイが来た! ゲイが来たぞ! ゲイだ! ゲイゲイ! ゲイだぁ!!!!と絶叫。もちろん「ゲイ(Gay)」は選手名ですが、放送の熱狂ぶりが伝わる場面です。

SNSで話題になった理由

放送当時から強烈なインパクトがありましたが、SNS時代に入りこのクリップがネタ動画として拡散。「名前とはいえシュールすぎる」「織田裕二のテンションと相まって破壊力がすごい」といった反応で、TwitterやYouTubeでバズりました。「織田裕二伝説」として切り抜き動画が出回り、「海外の人が見たら誤解しそう😂」といったコメントも。今では織田さんのハイテンション実況を語る上で欠かせない、おもしろ名シーンの一つです。

名言メモ

織田さんは純粋に選手の走りに興奮しただけですが、結果として生まれた奇跡のワード。SNS世代には一種のスポーツ放送ミームとして刻まれています。

第7位:「マラソンゲート、封鎖できません!」(大会年不明・マラソン中継にて)

状況説明

世界陸上のマラソン中継中に起きたハプニングの場面です。スタジアムに戻ってくるマラソン選手を迎えるゲート付近で想定外のトラブルが発生した際、織田裕二さんが思わず叫んだのがマラソンゲート、封鎖できません!。このセリフ、実は織田さん主演のドラマ『踊る大捜査線』シリーズで有名な「現場の封鎖」ネタを彷彿とさせるもの。織田さん自身がセルフパロディ的に発したのか、咄嗟に口を突いたのかは分かりませんが、視聴者を驚かせました。

SNSで話題になった理由

この一言は放送当時から「まさか織田裕二が自らドラマネタを…!とファンをザワつかせましたが、SNS上では後年ますますネタ扱いされるように。Twitterでは「織田裕二w 『封鎖できません!』頂きました!」と実況する投稿が多く見られ、ネット記事でも世界陸上名言集の定番として紹介されています。織田さんのサービス精神と遊び心が垣間見える名場面として、今でも語り草になっています。

名言メモ

明言された年は定かではありませんが、「織田裕二が楽しそうにネタをぶっこんだシーン」としてファンに愛される迷言です。「封鎖できません!」のセリフは、織田さんの代名詞としてSNSでも度々ネタにされています。

第6位:「事件はパリで起きてます!」(2003年 パリ大会)

状況説明

2003年パリ大会、男子100m予選で起きたハプニングに絡めて織田裕二さんが放った名台詞です。このレースでは、ジョン・ドラモンド選手(アメリカ)がフライング失格となった際に抗議して座り込み、競技進行が一時混乱しました。そのドラマチックな展開に、織田さんはあの有名なセリフをもじって事件はパリで起きてます!とコメント。ドラマ『踊る大捜査線』で織田さん演じる青島刑事の決めゼリフ「事件は会議室で起きてるんじゃない!」を彷彿とさせる、粋な一言でした。

SNSで話題になった理由

このシーンは当時大きな反響を呼び、織田さんの機転の利いた名言として知られていました。SNS時代になってからも「伝説のパリ事件発言」として度々話題に上ります。Twitterでは世界陸上期間中になると「あの名言また聞きたい!」との声が上がり、まとめサイトやニュース記事でも「織田裕二の名言誕生エピソード」として紹介されています。もともと人気ドラマのセリフだけに汎用性も高く、ネットミーム的に「〇〇は会議室で起きてるんじゃない、〇〇で起きてるんだ」とパロディに使われるなど、世代を超えてネタとして消費されています。

名言メモ

織田さん自身も狙っていたのかは不明ですが、この発言は番組プロデューサー陣も大絶賛だったとか。世界陸上×踊る大捜査線の奇跡のコラボとも言える名場面です。

第5位:「ベルリンでは早くも記録の壁が崩壊しました」(2009年 ベルリン大会)

状況説明

2009年ベルリン大会で生まれた世界記録の瞬間に、織田裕二さんが発した名フレーズです。ジャマイカのウサイン・ボルト選手が男子100m決勝で9秒58という驚異的な世界新記録を樹立した場面で、織田さんは興奮冷めやらぬままベルリンでは早くも記録の壁が崩壊しました!」とコメント。開催地ベルリンと「ベルリンの壁」の歴史になぞらえた巧みな言い回しで、この大会の象徴的な一コマとなりました。

SNSで話題になった理由

当時から「上手いこと言った!」と評判になりましたが、一方で織田さんのハイテンション名言として後年ネタ視される面もあります。SNS上ではボルトの9.58動画とともにこの実況音声が拡散され、「織田裕二の実況ポエム最高」「記録の壁崩壊いただきました」といった反応が相次ぎました。陸上ファンからは「多少キメにいってる感も含めて好き」と温かく受け止められ、YouTubeのハイライト動画でもこのフレーズが字幕付きで紹介されるなど再注目を浴びています。

名言メモ

実は織田さん、この大会では他にも「ベルリンの壁を超えちゃうわけだ」(女子棒高跳びのイシンバエワ選手に対して)など類似のコメントを連発しており、当時は「少し狙いすぎ?」との声もありました。しかし結果的に「記録の壁崩壊」は名言として定着し、織田裕二ならではの熱い名実況として語り継がれています。

第4位:織田裕二×サニブラウン 感涙インタビュー(2022年 オレゴン大会)

状況説明

2022年オレゴン大会、織田裕二さん最後の担当大会で、日本のエーススプリンターサニブラウン・アブデル・ハキーム選手が男子100mで日本人初の世界選手権ファイナリストになる歴史的快挙を達成しました。その決勝レース直後、織田さんは感極まってコメントしながら涙が止まらず、何度も目頭をぬぐう場面が放送されます。さらにレース後の織田さんとサニブラウン選手のインタビューでは、織田さんが最初に会ったときの約束覚えてる? 16歳のときスタジオに来てくれて、テレビカメラのないところで『世界一になります』って俺に言ったんだよと語りかけ、サニブラウン選手もうなずきました。織田さんの25年分の想いが詰まった、心震える名シーンです。

SNSで話題になった理由

織田さんの男泣きと選手への熱い言葉に、放送直後からSNSは感動の声であふれました。「織田裕二の涙にもらい泣き」「織田さんの愛ある問いかけにサニブラウンも胸熱」といった投稿が相次ぎ、Twitterトレンドにも関連ワードが浮上するほど。織田さんが若き才能にかけていた期待と、それが実を結んだ瞬間に立ち会えた喜びが視聴者にも伝わり、「これぞスポーツ中継の醍醐味」との称賛が集まりました。感動シーンの切り抜き動画も拡散し、「何度見ても泣ける…」と多くの人の心を打ちました。

名言メモ

織田さんの問いかけに対し、サニブラウン選手ははにかみながら「覚えています。まだこれからです」と答えており、このやり取りも「胸アツすぎる」と話題に。ちなみに織田さんはインタビュー後「涙が出てきた!なんだよコレ!」とも漏らしており、これも名言として番組内で字幕化されました。

第3位:「何やってんだよ、タメ!(タメ~!)」(2007年 大阪大会)

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2007年大阪大会、男子400mハードル予選で為末大選手(“侍ハードラー”として世界大会でメダルを獲得した名選手)がまさかの予選敗退を喫した際に飛び出したシーンです。地元・大阪での大会、しかもメダルが期待されていた為末選手の無念の結果に、織田裕二さんは思わず大声で「タメ~!」と叫び、その直後何やってんのよ、タメ!と悔しさ全開の叱咤コメントを放ちました。織田さんが現役日本人選手に対してここまで感情を露わにするのは異例で、この愛のある檄に会場も視聴者も驚いた名場面です。

SNSで話題になった理由

当時は「放送で選手を叱るなんて」「フランクすぎる」と賛否を呼んだこの発言も、年月を経て伝説の名シーンとして再評価されています。織田さんと為末さんの長年の交流を知るファンからは「友情ゆえの叫び」として愛され、Twitterでは世界陸上の度に「何やってんだよタメ」がトレンド入りするほど。2022年の織田さんラスト番組では当の為末さんがゲスト出演し、この映像を見ながら「親戚のおじさんみたいですね」と苦笑交じりにコメントする一幕もあり、これがまたSNSで「15年越しの神和解」と話題に。織田さんの熱意が生んだこの名言は、今や陸上ファンの間で語り草となっています。

名言メモ

織田さん自身、後年「為末には本気で期待していたからこそ出た言葉」と振り返っています(※番組インタビューより)。為末さんも「当時は驚いたけど、今では笑い話」と寛容に受け止めており、このやり取り自体が日本陸上界の微笑ましいエピソードとなりました。

第2位:「地球に生まれてよかったー!」(2007年 大阪大会)

状況説明

いまや伝説となった名言誕生の瞬間です。2007年大阪大会、男子100m決勝でジャマイカのアサファ・パウエル選手、アメリカのタイソン・ゲイ選手ら世界最速スプリンターたちが競い合う夢のようなレースが実現しました。その興奮の中、織田裕二さんの口から思わず飛び出したのが地球に生まれてよかったー!。超人的な走りを目の当たりにして発せられたこの言葉は、織田さん本人も計算なしの本音だったようで、スタジオは大盛り上がり。

SNSで話題になった理由

このフレーズは放送直後から視聴者に強烈な印象を残し、後に織田裕二さん=世界陸上の代名詞とまで言われるようになりました。SNSでは「伝説の迷言(笑)」としてネタにされつつも、「気持ちは分かる」「最高にポジティブで好き」と愛される存在です。TwitterやTikTokでも、このシーンの動画に「このために世界陸上見てる」とコメントが付くほどバズり、何年経っても色褪せない名場面として共有されています。またこの言葉は当時の若者言葉「生きてて良かった」に通じるものがあり、「織田裕二発の究極ポジティブワード」として流行語的に扱われた面も。SNS時代に入り再び注目が集まることで、世界のトップアスリートたちへの最大級の賛辞としてこの名言を見直す声も多く聞かれます。

名言メ

織田さん本人もこの言葉には特別な思いがあるようで、後年のインタビューで「ある種、自分のキャッチフレーズになった」と語っています(※Number Webより)。以降の大会でも興奮すると「地球に—」を口にしそうになるのをグッと堪える場面もあったとか…?

第1位:笑顔と涙のラストラン…「地球に生まれてよかった~!」(2022年 オレゴン大会)

状況説明

栄えある第1位は、織田裕二さんメインキャスター卒業の瞬間です。2022年オレゴン大会の総集編特番にて、織田裕二さんと中井美穂さんの名コンビは25年・13大会の歴史に幕を下ろしました。番組の最後、織田さんは25年間の感謝と陸上愛を語った後、両手の拳を突き上げて満面の笑みで「地球に生まれてよかった~!」と叫び、自身の代名詞となった名ゼリフで有終の美を飾ったのです。

SNSで話題になった理由

このラストシーンは放送直後から大反響を呼び、「織田裕二ロス」がトレンド入りするなどSNS上は感動と感謝の声であふれました。「最後にこの名言聞けて号泣」「織田さん25年間お疲れ様!地球に生まれて良かった!といった投稿が数えきれないほど寄せられ、織田さんの熱い思いと視聴者の愛情が一体となった瞬間でした。かつては暑苦しいと言われた織田さんのキャスターぶりも、この時ばかりは「いままでありがとう!」一色。X(旧Twitter)では織田さんへの感謝メッセージや名場面集動画の共有が相次ぎ、TikTokでも若い世代がこの名言を真似して拳を突き上げる投稿が流行するなど、世代を超えてバズりました。世界陸上と言えば織田裕二——そんな視聴者の想いを改めて実感させる、有終の名シーンとなりました。

名言メ

織田さんはこの後、2025年東京大会のスペシャルアンバサダーに“復帰”することが決定し、「またあの名言が聞けるのか!?」と早くも期待の声が上がっています。織田裕二さん本人も「世界陸上は僕の人生の一部。地球に生まれて良かったですよ、本当に」と笑顔で語っており、その言葉はこれからも陸上ファンの胸に生き続けることでしょう。

おわりに

25年にわたり数々のドラマチックなシーンを届けてくれた織田裕二さんの世界陸上放送は、SNS時代になって一層色鮮やかによみがえりました。今回ランキングで振り返った名シーンの数々は、どれも視聴者の心を揺さぶり、笑いと感動をSNS上で巻き起こしたものばかりです。織田さんの熱量あふれる名言やリアクションは、単なる実況を超えて私たちにスポーツの素晴らしさを伝えてくれました。

熱すぎるがゆえに賛否を呼んだこともありましたが、今では「世界陸上に織田裕二は欠かせない」と多くのファンが感じています。織田さん自身が番組内で語った「大好きです、世界陸上」という言葉通り、その情熱は視聴者にも伝播し、SNS上の盛り上がりがそれを証明しています。

皆さんにとってのベスト織田裕二シーンはランクインしていたでしょうか? これらの名場面を胸に、今後も世界陸上をみんなで盛り上げていきましょう。「地球に生まれてよかった!」と心から叫びたくなる瞬間を、また共に迎えられる日を楽しみにしています。