
陸上界に彗星のごとく現れたスプリンター、星稜高校の清水空跳(しみず・そらと)選手。直近で100mで衝撃的な高校記録を樹立しましたが、200m走についても、その類稀な才能と努力で目覚ましい記録を打ち立て、多くの注目を集めています。
この記事では、清水空跳選手の200mにおける最新の自己ベストから、これまでの輝かしい軌跡、そして今後の期待までを深く掘り下げて解説します。
清水空跳選手の現在の200m自己ベストは?
清水空跳選手の現在の200mにおける自己ベストは2025年7月26日現在は20秒79です。
この記録は、星稜高校2年生である2025年5月31日にマークされ、高校歴代10傑に名を連ねる素晴らしい記録であり、清水空跳選手が高校生トップレベルのスプリンターであることを証明しています。
中学時代の200mの活躍:全日中優勝の記録
清水空跳選手は、中学時代からその才能を遺憾なく発揮していました。
石川・長田中学校3年生だった2023年には、全日本中学校陸上競技選手権大会(全日中)の200mで優勝を果たしています。この大会では、予選で石川県中学記録タイとなる21秒84をマークし、翌日の決勝でも得意のスタートダッシュからトップを守り、見事全国制覇を成し遂げました。中学時代から全国の舞台で活躍していたことが、現在の彼の土台となっています。
100mとの二冠達成への期待
清水空跳選手は、全国高校総体で100mを10秒00で制しており、200mとの二冠達成への期待が高まっています。
26日の男子100mタイムレース決勝では、10秒00(追い風1.7メートル)という日本歴代5位タイ、日本高校新記録、U20(20歳未満)日本新記録、大会新記録、U18の世界記録(10秒06)をも更新する快挙を達成しました。
9月の東京世界陸上参加標準記録(10秒00)にも到達し、一躍注目を浴びています。100mでの衝撃的な記録に続き、200mでの活躍にも大きな期待が寄せられています。
清水空跳選手の200m記録が持つ意味とは?
清水空跳選手の200m記録は、単なるタイム以上の意味を持っています。彼の記録は、日本陸上界の未来を担う可能性を秘めており、特に若い世代の選手たちに大きな影響を与えています。
清水空跳選手の200m記録が高校・U20・U18記録に与える影響
清水空跳選手の200m記録20秒79は、高校歴代10傑に名を連ねる記録です。また、100mで樹立した10秒00はU20日本記録、高校新記録、U18世界記録を更新するものであり、彼の活躍はU20(20歳未満)やU18(18歳未満)といった世代別の日本記録、さらには世界記録にも大きな影響を与えています。
彼の登場により、これらの記録が今後さらに更新されていくことが期待されます。
200mと100mの記録から見る清水選手の成長
清水空跳選手は、100mと200mの両種目で高いレベルの記録を保持しています。小学4年生から競技を始め、石川・長田中学3年時に全日本中学校選手権200メートル優勝。
高校進学後も、2024年7月にはサニブラウン・ハキーム選手が持っていた100メートルの高1歴代最高記録を更新する10秒26をマークしました。その後も記録を更新し続け、高校2年生としては、2025年5月に10秒20、2025年7月4日の日本選手権で10秒19、そして7月26日の全国高校総体で10秒00の高校新記録をマークして優勝しています。
この二つの種目での卓越したパフォーマンスは、彼のスプリント能力の総合的な高さと、継続的な成長を示しています。特に100mでの記録更新は、200m後半の失速を防ぐための加速力とスピード維持能力の向上にもつながるでしょう。
陸上競技200m走の記録を徹底解説
200m走は、陸上競技の中でも特にスピードとカーブ走の技術が求められる短距離種目です。ここでは、日本および世界の200m走の記録について詳しく解説します。
男子200m走の日本記録と歴代トップ選手
男子200m走の日本記録は、末續慎吾選手が2003年6月7日に横浜で記録した20秒03です。この記録は、長きにわたって日本のトップとして君臨し続けています。歴代のトップ選手には、末續慎吾選手に続き、サニブラウン・アブデル・ハキーム選手(20秒08)、飯塚翔太選手(20秒11)、鵜澤飛羽選手(20秒12)、藤光謙司選手(20秒13)といった選手たちが名を連ねています。彼らは、日本のスプリント界を牽引してきた偉大な選手たちです。
世界の200m走記録:男子・女子の世界記録保持者
男子200m走の世界記録は、ジャマイカのウサイン・ボルト選手が2009年8月20日にベルリンで記録した19秒19です。この記録は、人類の限界に挑む驚異的なタイムとして知られています。
200m走の高校記録と平均タイム
男子200m走の高校記録は、サニブラウン・アブデル・ハキーム選手が2015年7月19日に城西大学附属城西高等学校時代に記録した20秒34です。
現在高校2年生の清水空跳選手も20秒79の記録で高校歴代10傑に入っています。高校生の200mの平均タイムは、個人の能力や学年によって大きく異なりますが、全国レベルを目指す選手は21秒台前半から20秒台後半の記録を目指します。
200m走の中学記録と歴代の注目選手
男子200m走の中学記録は、静岡県伊豆市立修善寺中学校の日吉克実選手が2010年8月22日に記録した21秒18です。
清水空跳選手も中学時代に石川県中学記録タイの21秒84をマークし、全日中で優勝しています。
200m走のU20・U18(ユース)世界記録
男子200m走のU20世界記録は、アメリカ合衆国のエリヨン・ナイトン選手が2022年4月30日にバトンルージュで記録した19秒49です。
U18世界最高記録もエリヨン・ナイトン選手が2021年6月27日にユージーンで記録した19秒84です。
まだ高校2年生の清水空跳選手は、100mに続き200mについてもU18世界最高記録を目指せるポテンシャルはあると思いますので、今後どこまで記録を伸ばしていくのか期待がもてます。
室内200m走の記録について
室内200m走は、屋外の200m走とは異なり、1周200mのトラックを使用する競技です。
男子室内200m走の世界記録は、ナミビアのフランク・フレデリクス選手が1996年2月18日にリエヴァンで記録した19秒92です。女子室内200m走の世界記録は、ジャマイカのマリーン・オッティ選手が1993年2月13日にリエヴァンで記録した21秒87です。日本記録は、男子が伊東浩司選手(20秒63)、女子が新井初佳選手(24秒11)です。
【速報】高校総体2025/清水空跳選手の200m
全国高校総体200mでの予選突破と目標
2025年7月28日にホットスタッフフィールド広島で開催された陸上の全国高校総体、男子200メートル予選で、清水空跳選手は20秒97(向かい風0.2メートル)を記録し、1組1着で危なげなく突破しました。
この大会では、すでに26日の100mを10秒00で制しており、200mとの2冠が期待されています。清水空跳選手は予選後、「順調に走れているのかなって思います。(決勝は)体的に、タイムは狙っていけるのかっていうところはありますが、第一に勝つことを目標にいきたいなと思います」と冷静にコメントしました。
彼の目標は、大会記録(20秒61)の更新、そして優勝です。
全国高校総体200m決勝の結果は??
2025年7月28日、陸上の全国高校総体で星稜高校の清水空跳選手(2年)が男子200メートルを20秒39(追い風2.7メートル)で制し、26日の100メートル優勝に続き2冠を達成しました!
今回の記録は追い風参考ながらも、日本高校歴代2位相当の好記録です。100メートルでは10秒00を記録し、日本高校記録とU20日本記録を12年ぶりに更新したばかり。
この勢いがあれば、2015年にサニブラウン・ハキーム選手が記録した20秒34の日本高校記録更新も夢ではありません。
わずか16歳にして日本のトップランナーへと躍り出た清水選手。彼の今後の活躍から目が離せませんね!
